山梨ぶどう狩り
山梨県の甲府盆地の山際の斜面一帯にはぶどう栽培が適していて、いたる所で栽培されています。その中で、観光農園が数多く密集しているのは、なんといっても甲州市勝沼町(旧東山梨郡勝沼町)です。
勝沼は、旧甲州街道沿いにあり江戸時代は宿場町でした。勝沼では宿場客を相手に、ぶどうを客に直に採らせ、その場で食べさせたり、自分で摘み取った分を持ち帰らせることを商売とした、いわゆる観光果物狩りのはしりが行われていたということです。
ぶどう狩り観光は、河口湖との間に1967(昭和42)年に御坂トンネルが開通してからは富士五湖遊覧とセットにしてのルートが盛んになり飛躍的に盛んになりました。さらに1977年(昭和52年)暮れ中央道勝沼インター開通により、首都圏からのアクセスの手軽さにより、勝沼だけではなく、山梨のぶどう狩りは、首都圏からの行楽の人気アイテムのひとつになりました。
勝沼のぶどう狩り園は、大型観光バスを迎え入れるような、どちらかといえば大きなぶどう狩り園が多いのが特徴です。古くからの畑が多く、デラウエアや甲州などの旧来からの品種の割合が多いのも特徴といえます。
これに対して、隣りの山梨市の観光ぶどう園は勝沼に比べて比較的新しく、勝沼と差別化の必要もあり、ぶどうの品種も新しいものが多いといえます。山梨市は、中央道のインターチェンジから離れていて、ぶどう狩り客を大型観光バスによる動員に頼っていた時代にはインターに近い勝沼でぶどう狩り客が足止めされていたのが、マイカーでの観光客が増えたことによって盛んになったといえます。
山梨市牧丘地区のように、勝沼との差別化を図り、巨峰の産地としてのブランド化に成功し、マイカーでの観光農園に特徴を持たせた産地もあります。
その他の楽しみとしては、ワイナリー見学も盛んになってきています。ぶどう園地帯ところどころに、中小規模のワイナリーがあり、それぞれ自家製のワインを競い、訪れる観光客やなじみ客相手に店頭販売しています。そうしたワイナリーを訪ねて歩くのも楽しみです。
観光ぶどう園の選び方
大型か小型か?
広い道路に面していて棚の高い観光ぶどう園は、大型バスの誘致ができるぶどう狩り園です。もしも、観光バスが止まっていたり、間もなく観光バスが到着する時には、個人客への対応は比較的難しいかも知れません。トイレや土産物などの対応は、小規模のぶどう狩り園より充実しているのが普通です。
味は?
味は、栽培適地であるか、元々植えてある木が味のよい個性を持っているか、適度に栽培制限されているか、肥料は行き届いているかなどによって決まります。
ぶどうは栽培適地が繊細な作物です。種類によって適地が微妙にことなることがあります。
その地場で適した品種のぶどう狩りをお勧めします。また、細かい枝にたくさん成らせているよりも、太い枝に少量成らせているぶどう狩り園の方が見た目も味も良いといえます。
涼しい環境は?
夏場のぶどう狩りは暑さがつきものです。暑さを避けるためには、平地にあるぶどう園よりも、傾斜地にあって風通しの良いぶどう園が快適です。
対応サービスは?
観光ぶどう園は、リピート客が大事だと言われます。ちょっと覗いてみて県外ナンバーのクルマが多く、園の人と客が親しげに話している様子がみられるところが良いでしょう。
幹線どうろから外れた、観光客の少ないところの方が素朴で丁寧なサービスが期待できるかもしれません。また、ぶどう狩りの時期は、出荷用のぶどうの時期でもあります。早朝は出荷仕事に忙しく対応困難な園が多いことから避けた方がいいでしょう。また、予約して行った方がそれなりの準備もできて対応は丁寧です。
お勧めぶどう狩り地帯
山梨県の観光ぶどう狩り園は、甲府盆地のあちこちに点在していています。ハート形の甲府盆地の右手、東京寄りには、古くから知られる勝沼や巨峰の牧丘など、ぶどう狩り園が数多くあります。ハート形の甲府盆地の左手上、県北は醸造用ぶどうの栽培が盛んな地域です。甲府盆地の西側には、山梨の果樹産地、西の横綱である南アルプス市の果樹名産地が広がります。
温泉、冨士山、公園、ワイナリー、そして何より豊かな自然、観光資源に恵まれたぶどう狩りスポットご紹介します。
★甲州市勝沼町旧甲州街道沿いとその付近
旧甲州街道の道筋に軒を連ねるように並んでいます。ぶどう園棚が高く作られていて、観光バスがブドウ棚の下にそのまま入れるような作りになっているのが特徴です。歴史が長いだけあって、旅行代理店や観光バス会社とのつながりがあるところが多く、なかには、いっぺんに数百人規模の処理能力を持った観光ぶどう園も存在します。
★国道20号線勝沼バイパス沿い
中央道勝沼インターの取り付け道路が勝沼バイパス。甲府方面に向かってなだらかな下りが続きます。笛吹川に懸かる石和橋までの約9kmが勝沼バイパスです。この間約1/6が甲州市勝沼町、ほとんどが笛吹市一宮町になります。この道路の両側には、勝沼インターに近い、高度の高いところにはぶどう園、低くなるに従って桃園が多くみられます。道路の両側には、観光ぶどう園というよりも果樹の直売店が多くみられます。
★巨峰のブランド産地山梨市牧丘町
甲府盆地の北側、南面の丘陵地帯に位置する山梨市牧丘町。この一帯は日本一の高品質の巨峰の生産地としてブランド化しています。また、富士山の景勝地としても知られます。
★笛吹市一宮、御坂
ハート形の甲府盆地の右下の縁の山沿いに分布するのが笛吹市一宮と御坂地区のぶどう園地帯です。一宮は勝沼インターからのアクセスが良く、また、御坂は河口湖からの観光バスにはアクセスが良く、古くからの観光ぶどう園が盛んな地域です。
★温泉、テーマパーク、山梨市の新しいスポット
ハート形甲府盆地の右側中央の山裾に広がる山梨市の果樹園地帯は、1995年(平成7年)オープンした果物のテーマパーク「笛吹川フルーツ公園」、隣接する「ほったらかし温泉」、「富士屋ホテル」など、観光施設が開発され、山梨県観光の新しいスポットとして人気を集めています。この一帯は富士山の眺めもよく、日本では比較的新しい品種のヨーロッパ種のぶどう狩りが楽しめるぶどう狩りを売り物にしている園が目立つようです。
★盆地西側の南アルプス市
富士川沿いに静岡や名古屋からのアクセスがよいのが南アルプス市です。20年くらい前からさくらんぼの栽培に力をいれており、さくらんぼ狩り観光でも有名です。また、桃の産地でもあり、どちらかといえば、山梨県の果樹地帯は甲府盆地東側に多く分布されているが、甲府盆地西側の果樹の名産地として知られています。
ぶどうの種類

【巨峰】
ご存知、ぶどうの王様。濃厚な味わいはいくら食べても飽きません。名産地は山梨市牧丘町。

【ゴルビー】
最近人気のでてきた品種。全体的にほんのりと赤みを帯び、大粒で食べ応えのある品種です。

【シャインマスカット】
いま大人気の新種です。しっかりした甘みが抜群で、まだ収穫量も少なめなので高価です。

【デラウェア】
歴史あるおなじみのぶどう。小粒で種が無く皮ばなれがいいので食べやすいのが特長です。

【ロザリオビアンコ】
緑系の代表品種。7~10月まで収穫でき、さわやかな味わいが人気です。

【ピオーネ】
黒系の代表品種。大粒で糖度も高く、7~10月まで収穫でき、シーズンを通して楽しめます。

【ピッテロビアンコ】
粒が縦に細長く先がとがった特徴的な形をしています。レディースフィンガーとも。

【マニキュアフィンガー】
マニキュアを塗った女性の指のようなところからとった名前です。色あいも楽しめる品種です。

【キングデラウェア】
「キングデラ」と呼ばれ、市街地のスーパーなどでよく見るデラウェアの大版。

【黄玉】
透き通るような黄緑色をして、糖度と酸味のバランスがほどよい一品です。

【藤稔】
迫力ある大粒が特長。中には子供の顔より大きいものも。水分が多くジューシーな味わい。

【瀬戸ジャイアンツ】
見る角度により粒がハート型に見えるかわいらしいぶどう。ここ数年人気で比較的高価です。

【多摩ゆたか】
酸味が少なめで上品な味わいが楽しめるぶどうです。みずみずしく甘い人気種です。

【陽峰】
比較的こぶりで鮮やかな赤色をしています。渋みも少なく食べやすいぶどうです。

【翠峰】
食べるのがもったいないくらい鮮やかな黄緑色をした上品な味わいが楽しめます。

【甲斐路】
シーズン終盤に採れる山梨のぶどうを代表するひとつ。
【その他の種類】
赤嶺
安芸クイーン
アルホンスラバレー
アレキサンドリア
イタリア
ウインク
エンペラートリズ
オルフェ
カッタクルガン
カベルネソービニヨン
キャンベルアーリー
クリスマスローズ
紅伊豆
紅三尺
紅タマキ
紅ピッテロ
紅富士
甲州
ゴールドフィンガー
サニードルチェ
サバルカンスキー
シトロンネル
シャルドネ
スチューベン
甲斐乙女
セネカ
ソニアスイート
高尾
高妻
タノレット
チェリー
ニムラング
ニューナイ
ネオマスカット
ネヘレスコール
ハッセン
ハニーブラック
バラディ
バラデー
ビーナス
ブラックスワン
ブラックビート
ベイジャーガン
北光
マスカットビオレ
マスカットベリーA
ヤトミローザ
ユニコーン
ユニバラセブン
リースリング
リザマート
リッシバーバ
リッシバーバー
ルーベルマスカット
ルビーオクヤマ
レッドクイーン
レッドグローブ
レッドネヘレスコール
レッドヘレネス
ロザキ
ロザリオロッソ